今の日本の株高はいくらまで上昇するのか?
2020年9月の結果から未来を予想する
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
株式市場では、半期決算の期日である9月末日に
前期分の配当権利が確定します。
その日までに売買を終える、つまり、
昔でいえば現金と株券の受け渡しを終える期日は、
9月28日で終了しました。
既に、売買上は下半期入りしています。
株式市場は半年から1年先を見据えた動きをするのであれば、
今後は、来年度を見据えた株価をつけにいきますね。
今回は、それを考えてみます。
日本企業の利益として、日経平均の一株当たり当期予想利益をみると、
2020年9末時点で1010円というところです。
上半期が終了する時期に関して、過去数年さかのぼって表にしてみました。
2020年9月末の株価は、まだ確定していませんが、
ひとまず23300円にしておきました。
来年度(2021年度)の利益、つまり、2022年の3月末に確定する企業利益は、
今年大きく利益を下げた分の反動もあり、
今年度より40%くらいは多くなると見込まれます。
とすると、1400円くらいになります。
2018-2019年の企業利益は1700円を超えていましたから、
ちょっと1年では追いつけそうにありませんが、
2017年と同じ水準にまで戻せるということになりますね。
その時の株価は、いくらくらいが、妥当でしょうか?
来年の状況を、エイヤと予想すると、このようになるでしょう。
・東京オリンピックが新しい生活様式の中で成功して終わり、今後の規範となる
・新型コロナウィルスを完全には克服していないが、
新しい生活様式の制限はかなり小さくなる。
・2020年から始まった新しいビジネス様式を前提にしたビジネスが台頭してくる
・ITセクターを中心に旺盛な投資が継続している
・自動車セクターを中心に、EVへのシフトが加速してくる
・世界的な景気回復が始まり、人々の気分もすっかり良くなってくる
かなり楽観的に考えると、来年の上記予想が皆あたると、
今と気運が同じ、PER 23倍、日経平均 32500円と計算されます。
まさか…
そこまでは流石に楽観がすぎますね。
一応、これを楽観シナリオとしておきましょう。
では、現在23倍の2割引き。
PER 18倍くらいではいかがでしょうか。
25400円です。
なかなか、良い感じに見えます。
これを標準シナリオにしておきましょう。
さらに2割ひいて、2017年と同じPER=14.4倍なとすると、
20400円。
このあたりが、下限になると思います。
これが悲観シナリオにしておきましょう。
まとめるとこうなります。
それぞれのシナリオの起こる確率を、
それぞれ、17%,66%,17%とすると期待値が計算できます。
25760円となりました。
これが、ちょうど1年後、
2021年9月末時点での日経平均予想となりますね。
当たるも八卦当たらぬも八卦ですよ。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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