トレーダー・投資家のための選挙を楽しむ方法

 

株価から見る安倍政権の市場の評価は?

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

8月28日、午後5時
安倍首相が記者会見し辞任を本人が切り出しました。

 

もともと、緊急会見ではなく、事前に記者会見が設定されていたのですが、
当初は、コロナウィルスへの対策や、それに対して国民の協力を仰ぐために、
プロパガンダを述べる
ものと考えられていました。

 

結果は、辞意の表明会見になったということになります。

 

 

まだ任期途中で、本来の任期は来年9月まであります。

 

だから、その来年まで、新しい次の首相が臨時リリーフを行うことになります。

 

 

とはいえ、あらたに選ばれた総裁は、来年の総裁選挙は有利であり、
継続して首相になる可能性が高いですから、
短期政権に終わるとは言い切れません。

 

 

直感的には、で決まり。

 

年齢もあり、今回だけ、次回は次の世代に譲る、
となるだろう気はしています。

 

 

その場合、来年の選挙は見ものですね。

 

今後の相場との関係ですが、どう考えても、今の流れが変わるとは思えません。

 

 

ただ、この日の相場(日経平均)をみてください。

 

 

 

8月28日の株式は、サプライズで大きく下げたわけですから、
この時点では、相場は、今後の行く先は不安視していたことになります。

 

僕自身は、ちょうど午後を挟むラジオの相場番組で
アナリストとして出演していたので、

 

「本日のイベントはライト級、どうせ相場の下げもすぐ戻る」

 

と発言しました。

 

事実、翌営業日、8月31日は、かなり戻しました。

 

 

しかし、さすがに1国の首相が変わるのですから、
相場のルールも変わります

 

そのルールがわからぬので、どう相場が動いてゆくのか、
不確実要素は増えるわけです。

 

選挙まで、どう推移するのかは注目です。

 

 

さて、長期政権を今までの歴史で見てゆくと、
1,500日以上続いた政権が過去4回ありました。

 

 

 

1,200日までハードルを落とすと、岸信介も出てきます。

 

安倍晋三首相の母型の父、つまり祖父なんですね。

 

安倍首相の父は自民党の幹事長、その父は衆議院議員でした。
筋金入りの血統書をもつ家計です。

 

特に父系の顔立ちは、皆ソックリで、
メガネのデザインまで似た写真が多く、感心します。

 

 

対して、菅官房長官は、普通に農家の出身で、
就職後に政治家を目指し議員秘書になったようです。

 

地盤(票)、カンバン(名前)、カバン(カネ)が全くないところから、
ここまで上り詰めた凄い人ですね。

 

 

最後に、アベノミクスで株式相場がどう推移したか見ておきましょう。

 

 

始点は、政権発足日ではなく、その2カ月前、
野田民主党政権が解散を決定した日としています。

 

この日が、相場的には安倍政権の始まり、
そして、相場的には、8月28日で安倍政権は終わっています。

 

9000円強でスタートし、2万3000千円弱で終えました。

 

 

 

市場の評価は、「素晴らしい」と言っているようです。

 

 

聞けば難病だそうで、そんな病気と戦いながら、
よくぞいろいろがんばってくださいました。

 

お疲れさまでした。感謝。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚