5月以降円高が進んだ理由はリスクオフ

 

直近の円高を解説

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

今年5月以降、円が上昇をしています。

 

対ドルではそうでもないのですが、
そのほかの主要国に対し、かなり上昇を続けています。

 

 

5月1日以降、9月11までの相場を、チャートでも確認しておきましょう。

 

ユーロ円6.5%上昇

 

 

 

豪ドル円11.2%上昇

 

 

 

ポンド円1.8%上昇

 

ただし、8月までは、かなり上昇していました。

 

 

 

カナダドル円5.8%上昇

 

 

 

米ドルを除く、G10の通貨に対してを平均すると、
7%程度上昇していました。

 

 

この理由は、リスクオフでしょう。

 

コロナ感染が収束に向かう兆しが強くみえたことで株価は上昇、
結果円が売られた格好になってきたとみます。

 

 

今までそう思っていたのですが、
9月3日から7日にかけてのリスク増加の局面で、
円高が進行しなかった
という事象が発生しました。

 

9月3日VIXが急上昇したとき、ドル円は反応しなかったのです。

 

 

そのかわり、少し遅れて9月8日から9日にかけては、
ユーロ円やドル円は急降下、円高が瞬間進みました。

 

VIXにはリアルタイムでは反応なかった為替市場であるが、
何日か遅れて、円高に反応したことになります。

 

 

9月11日現在、まだ米株は上昇を始めていませんが、
既にドル円やユーロ円は急降下を回復し、上昇に転じています。

 

なんとも、反応速度の鈍い為替市場ですが、
これを見る限り、リスクオフの状態に戻っていて、
今後米国株は上昇に転じる
、というセンチメントになってきているかな、
と思います。

 

 

株が上がる理由は、中央銀行は,お金をジャブジャブばらまき、
すべての政府が給付金をバンバンばらまいたのが理由ですが、
日本政府だって給付金はたんまりばらまいたのですから、
円だけ上がり続けるという理由に関しては、
給付金は関係ないと見ています。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚