コロナウィルスの長期的に影響を想定する理由とは
常に最悪を想定しておく
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
動物の行動は、種の維持を目的にしているらしい。
ダーウィンの進化論以前から存在していた
グループセレクションという考え方です。
生物単体でも成立するし、マルチレベルの異なる生物間でも働きます。
例えば、草食動物は肉食動物を食わせるために数が多く、
肉食動物はその存在によって、食物連鎖を通じて草食動物が増えすぎない
ということが起こります。
動物の個体が増えるとすると、多くの場合、
天敵の存在がそれを防ぐのですが、
天敵がいないとか、突然の何らかの理由で
どんどんある種類の個体だけが増えることがあります。
そうすると、食料や快適密度を維持できなくなる。
ネズミの場合、ネズミ自身が自ら海に飛び込んで集団自殺することで解決している。
シカの場合、密度が増えるとストレスで死に、最適な密度が維持される。
人間の場合、食料不足で人口が減る、戦争で人口が減る、などの理由で、
一定期間ごとに大量の人が死んできた歴史があります。
“ホメオスタシス”という言葉も存在します。
「恒常性」などと訳されるが、要するに環境や因子に変化が起きた時に、
それにもめげずに個体の状態が一定に保たれるということです。
例えば、体温が上がると汗をかいて体が冷えるようにできているし、
ウィルスが体内に入った時にそれを排除する機能などが
人間には備わっています。
地球自体が、生物と地球という相互依存の環境をもつ
巨大な生命体としてみなす仮説もあります。(ガイア理論)
つまり、地球そのものに、ホメオスタシスが働くとも言えるのです。
6世紀、地中海でペストが流行ましたが、2世紀も継続したようです。
14世紀、欧州全域ではペストが流行し欧州人口の3分の一が亡くなりましたが
これは3世紀続きました。
大発見時代の16世紀、スペインやポルトガルから
アメリカ大陸に多くの人が渡りましたが、
その結果、病原菌も大西洋を渡り、中央メキシコの人口は
実に6分の1になったといいます。
19世紀後半、インド(英国領)では、飢餓で500万人が亡くなりましたし、
ペストでも1千200万人が亡くなりました。
20世紀、第一次世界大戦では850万人が
第二次世界大戦では6500万人が亡くなりました。
今回の新型コロナウィルスでは、死者は69万人にまで増加しましたが、
そのうち、最も被害を受けたのは米国で、15万5千人の死者を出しています。
トランプ大統領の言うとおり99%が無害だとして、では1%が死に至るとすると、
米国の人口は3億3千万人の半数が感染した場合、150万人の死者がでることになる。
それを受け入れる、ということなのでしょうか?
人類は、久しく大きな戦争をしていません。
このままでは人口が増え続け、地球の環境が破壊されて、地球が生物と共存できなる。
地球がそう考えて、このあたりで人類の人口を調整する必要がある、
と思ったのではないでしょうか。
天災を増やして、人類を懲らしめようとしてきたが、
あまり効果がないので、強硬手段に出たのではないのでしょうか。
もしそうならば、数年どころか、数百年はウィルスは猛威をふるう可能性があります。
せめて2,3年で収まることを期待しつつ、最悪に備える必要があるのではないか、
とも思えてきます。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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