5月の貿易統計が株価に与えた影響
アメリカの影響が小さかった日本の株価
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
少し前のネタですが、6月17日に、財務省が貿易統計を発表しました。
5月の日本の貿易統計の速報です。
昨年の同月比、輸出は28%以上悪化、輸入は26%以上悪化でした。
昨年同月比で、3割弱のビジネスがなくなった事になります。
見方を変えると、あれだけ何も動けなかった中、
昨年の7割の仕事はリモートワークで達成できたとも言えます。
輸出に関しては、現在のマーケットコンセンサスは-26.1%でしたので、
-28.3%は、コンセンサスより2.2%悪かったことになり、
「覚悟していた悪い期待よりも、さらに現実は悪かった」
ことになります。
6月17日の日経平均株価は前日22,582円に対し22,455円 (-127円)
6月18日は、前日22,455円に対し22,355(-100円)
合計-227円で、
6月16日の終値22582円に対し、二日で1%の下げになりましたが、
貿易統計の悪さもいくらかの下げ圧力になったものと思います。
米国の大きな下げをも受けた中、よくこの程度の下げで済んだなと思いました。
これは、良い下げであろうと見ています。
良い下げとは、経済や投資活動に影響を与えない程度の下げであり、
この下げによってまた上げ気運が出てくるという良い循環をもたらします。
いままで調子よく上げすぎてきたので、こうした調整は必要であり、
むしろ上げ続ける方が怖い、のですね。
地震と似ています。
あまりにもご無沙汰していると、突然大きな地震がやってくる気がして、怖い。
むしろ、たまには、震度2,3程度がちょろちょろ、起きた方が安心というわけです。
日銀は6月11,および12日にETF買いを行っており、
援護射撃も効いたのでしょう。
貿易統計は、
に詳しく掲載されていますので、興味のある方はご覧ください。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
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次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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