世界の感染者数の動向と今後の動き

 

 

勢いが止まらないアメリカの感染者数

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

アメリカ合衆国新型コロナウィルスの感染者は、
私も気にして見ています。

 

人のことよりまず自分のこと、日本の状況をみておきましょう。

 

 

 

緊急事態宣言が解除された2週間ほど経過すると
感染者は徐々に上昇してきています。

 

7月9日のデータをもとに感染者の伸び率を算出すると、
1.74%でした。

 

このままだと、もう1か月程度で10%になります。

 

 

で、今回の主役、合衆国をみておきましょう。

 

単位は10k。つまり、1万人です。

 

一日の感染者は6万人。

 

日本は、今一日200人超程度ですから、スケールが違います。

 

 

 

あきらかに第二波が起きていることもわかります。

 

第1波の抑え込みに失敗し、第二波は、残る第一波と相まって、
大きな波となって猛威をふるっています。

 

そして、第二波が収まる雰囲気が3日続いたのち、
一気に第二波を上回る勢いが出てきました。

 

これは、第三波に見えるのです。

 

 

第一波は、期間が長く、ピークも鋭くありません。

 

第二波は、普通は第一波が収まった後であれば、
単独の波なので、第一波より小さく、すぐ収まります。

 

その次にくる第三波があったとしても、第二波よりもっと小さく、
そのようにして、だんだん収まってくる期待がありますが、
米国はその動きとは違います。

 

 

第一波の抑え込みに明らかに失敗した上に、
経済も普通に一気に再開したので波が全く収まらなくなった。

 

それに加え、あらたに別の波、
つまり第二波が第一波の上に乗って、被害は明らかに加速してきた。

 

まだなんとも言い切れませんが、
ここにきて、さらに明確な加速upがおきているので、
第二波が進んでいく中で、さらに第三波もきているように見えます。

 

 

なお、インド、ブラジルも、似たような状況になっています。
(インド一日2万5千人、ブラジル一日4万人程度)

 

 

さて、日本は、“Go Toキャンペーン”も前倒しでスタートするようなので、
このまま何もしないと、夏休み中には10%に達するでしょう。

 

10%に達すると、一日2千人が感染します。1か月後の姿です。

 

 

米国は、今の勢いが続くと、すごいことになります。

 

実際、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)所長のアンソニー・ファウチ博士は、
6月30日、米議会上院の公聴会でこう証言しています。

 

「現時点で制御できていないのは明らかだ。
新型コロナウイルスの新規感染者が1日あたり10万人になっても驚かない」

 

 

各州、特に共和党が州知事を務める州は、
経済再開を優先しており、抑え込むことを確認する前に、
既に再開しちゃった、ということです。

 

一日5万人が6万人になるのに、7日しかかかりませんでした。

 

このまま線形で上昇すると、7日後には7万人、14日後には8万人、
21日後には9万人。28日後には、10万人の大台にのります。

 

 

トランプ大統領は、99%の人は何にも問題はないと言い切っています。

 

確かに、若者がかかる分には、命には別条はないのですが、
老人がかかると、やはりまずいことになる。

 

欧州でも、マスクを着用して、落ち着きを取り戻しました。

 

今後明らかになるでしょうが、マスクやうがいの効果は、
あるのではないかと見ています。

 

 

米国が感染者の数がそうならないことを期待しますが、
そうなる可能性はある、とだけは言えるでしょう。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚