動かないドル円レート。この先のドル円レートの展開は?
4月に入り動きの止まったドル円レート
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
コロナ相場で、3月は一日で何円も激しく動いた円相場ですが、
4月に入ると一変、パタッと動きが止まりました。
一日の「高値、安値の差」を一日のスプレッド(円)とすると、
前日の終値で割って、一日の変化率=スプレッド(%)と変換できますので、
その推移を、ドル円レートと合わせてみてください。
5月に入るとさらに動かなくなりました。
月間平均をみると、一日のスプレッドは、
月 | スプレッド |
---|---|
2020年2月 | 0.61% |
2020年3月 | 1.86% |
2020年4月 | 0.66% |
2020年5月 | 0.53% |
2020年6月 | 0.27% |
でした。
同じことを日経平均で行うと、
月 | スプレッド |
---|---|
2020年2月 | 1.24% |
2020年3月 | 4.06% |
2020年4月 | 2.08% |
2020年5月 | 1.35% |
2020年6月 | 1.02% |
となっています。
株式市場も動きがなくなってきていますが、
ドル円市場よりはずっと良い状況、といえます。
さらに分析を進めると、今のドル円市場は、
参入する意味がないくらい、リターンがなく、
リスクだけが残ることも分かりました。
為替市場でドル円トレードをしてはいけない日々が
続いているということです。
ただし、ドルが動いていないわけではないのです。
ドルとユーロ、あるいは、ドルと(どこか新興国)のレートは、
結構動いています。
CFTC(米商品先物取引委員会)が、
米国の先も市場におけるドル円などの
投機筋のポジションを公開しています。
上が買い、下が売りのポジションですが、
3月10日を境に、若干ですが円の買い越しが続いています。
しかし、相場にはインパクトを与えないほど
ポジションがあまりに小さいのです。
理由は、これでしょう。
ドルインデックスとドル円の推移をみてください。
同じ動きをしていますね。
ドルと同じ動きをするので、
ドル円をトレードする意味がないといことでしょう。
ただし、明確な理由はわかりません。
一方で、5月末から変化もありました。
ドルインデックスは弱含みです。
ドル円レートも少し下がる方向(円高)に向かう可能性がある
ということになりそうです。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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