景気ウォッチャーから見る日本の今後の景気の見通し

 

 

景気悪化の歯止めと景気持ち直しへの期待

 

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

今週の6月8日(月)に、5月の景気ウォッチャー調査が発表されました。

 

これは、内閣府が主管となって、
シンクタンクが取りまとめ調査を実施して、
地域ごと、分野ごとに数値化され発表されています。

 

5月の動きとしては、
現状判断DI 15.5(前月比7.6ポイント上昇)
先行き判断DI36.5(19.9ポイント上昇)でした。

 

 

現状判断DIというのは、3ヶ月前と比較した景気の現状を示す指数で、
先行き判断DIというのは、今後2~3ヶ月先の景気の見通しについて示す数値です。

 

DIというのは、デフュージョンインデックスの略で、
一人一人に感触をヒアリングする際、
真ん中を変わらない(0.5)として、良いなっている(1点)から悪くなっている(0点)
5段階というラフな区分で、タクシーの運転手や飲食店の従業員など、
そこらの人にメールなどで回答をしてもらうという調査です。

 

 

このデータは、実際の売れゆきの数字と異なり、
国民が描いているイメージを数値化するものです。

 

DIは、構成する指標のうち、
改善している指標の割合を算出することで
景気の各介在部門への波及度が測定できます。

 

Excelデータでも発表されているので、興味がある方は内閣府のHPをご覧ください。

 

 

6月8日の発表では、
「悪化に歯止めがかかり、厳しさが続くものの、持ち直しへの期待が見られる」
とまとめています。

 

では、景気ウォッチャーの指標をご覧ください。

 

 

 

先行きDIは、かなり楽観的ですね。

 

昨今の株式相場と類似しています。

 

 

似たようなもので、「景気先行指数CI」というのがあります。
これも内閣府が発表しています。

 

CIは、コンポジットインデックスの略で、
CIを構成する指標の動きを合成したものです。

 

主に景気変動の大きさや量感を示します。

 

2008年4月以降は、内閣府はCIを中心として位置付けています。

 

 

これに日銀の短観をいれた3つの指標は、
景気を見るための”三大指標”と言えます。

 

 

こちらも、見てみましょう。
景気先行指数は、まだ5月のデータは発表されていません。

 

 

 

ところで、景気先行指標と言われています。

 

ならば、こうしたチャートと、日経平均を合わせてみると、
何かが発見できるでしょうか?

 

何か、発見できそうですね。

 

そう思いませんか?

 

これは、またの機会に言及したいと思います。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚