商品先物取引会社が参入したFX業界

 

 

FXと商品先物取引はよく似ている

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

FXの始まりは1998年の外為法改正に始まったと
以前こちらの記事で触れさせていただきました。

 

もしまだご覧になられていない場合は、
以下よりご覧ください。

 

悪徳業者がはびこっていた初期のFX業界

 

 

当時、橋本龍太郎首相による金融ビッグバンの一環により、
外国為替公認銀行などを通さなくてもよくなり、
また、許可や届け出が不要になりました。

 

つまり、外国為替業務は誰でも自由に行えるようになったのが始まりです。

 

ただし外為法の改正は、FX取引市場を生み出すために行われた
というわけではありません。

 

というか、当時FXなどが始まるなど
誰も想定していなかったのではないでしょうか。

 

むしろ、両替などの手数料の自由化、海外預金の自由化、
企業の外貨による資金調達、海外への証券投資
などが
期待されていました。

 

「コンビニの店頭で外貨への両替ができるようになる」

 

といったことが、その当時よく言われました。

 

ただし、その後しばらくは積極的に参入している様子は感じられず、
外為法改正から20年以上経った現在、セブンイレブンやファミリーマートの
一部の店舗で見られるくらいです…

 

 

ではなぜ、同法の改正により、日本にFX市場が誕生したのでしょうか?

 

当時、海外にはすでに外国為替証拠金取引、
すなわち個人投資家が、少ない証拠金で為替取引ができる
というサービスが誕生していました。

 

 

国内で最初にこのサービスを始めたのが、
商品先物取引会社ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)です。

 

1988年10月に国内初の外国為替証拠金取引

 

「マージンFX(現:ひまわりFX)」

 

を開始しました。

 

 

その後商品先物取引会社を中心に4社が参入していたとされます。

 

商品先物取引会社を中心に、証券会社が参入、
さらに外為取引専業会社が設立され、
2000年までに41社の参入があったとされています。

 

 

ところで、FX市場になぜ、商品先物取引会社が参入したと思いますか?

 

その答えは、FXと商品先物取引はよく似ているからです。

 

FXは差金決済取引で、現物の受渡しをしません。
反対売買による差額の分だけを授受して決済を行います。

 

商品取引会社からすれば、特に新しいノウハウなしに
外国為替がラインアップされ、それによる宣伝効果も期待していました。

 

 

国税庁では

 

「外国為替証拠金取引(FX)とは、
外国為替(外国通貨)の売買を、一定の証拠金(保証金)を担保にして、
その証拠金の何十倍もの取引単位(金額)で行う取引をいいます」

 

と定義しています。

 

取引による差益が生じた場合の所得は「先物取引に係る雑所得等」と、
FXも商品先物取引も同じ分類になっています。

 

また、当初は監督官庁も明確でなく、規制が緩い?という事も
商品取引業者が参入しやすかった一因であったと思います。

 

 

いずれの業者も店頭金融先物取引としてのサービスを始めました。

 

 

なお、外国為替には市場はありません

 

ニュースなどでも、「東京外国為替市場の円レートは…」
などという報道を聞いているかと思いますが、
実際には東京証券取引所のような市場というのは存在しません。

 

ここで言う市場というのは、国内外銀行間で相対で行われている取引であり、
それが東京時間であるため、東京外国為替市場という言い方をしているだけです。

 

 

FXについても市場はなく、FX業者がカバー先である銀行等からレートをもらい
FX業社独自でレートを生成し提供していました。

 

そのため業社によりレートが異なったり、
レートが出るスピードも異なっていました。

 

そのレートの違いを利用した取引というのも当時流行っていました。

 

 

その後、FX市場(クリック365)が開設されることになりますが、
その仕組み、メリット。デメリットについては、次回お話しします。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚