株価暴落について過去のデータから検証
コロナショックでの下落が止まらない
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
2月20日以降、米株式の下落が止まりません。
同時に、米金利も急激に下がりました。
理由はただひとつ、”コロナウィルス”です。
フランスは1000人を超えました。死亡19人。
(日本は3月9日の段階で480人ですから、かなりがんばっていると言えそうです。)
市場は、FRBに緊急利下げの‘おねだり’をした格好です。
もともと、3月に入ると、FOMCがあり、
その時に利下げは決定的であろうという予想だったのですが、
それまで待てない、という市場の催促に負けて、
FRBは3月3日、FOMCを待たずに利下げをしました。
FF誘導金利(短期金利の誘導目標)は、それまでは1.5-1.75%でしたが、
それを一気に0.5%も下げたのです。
通常の会合を待たずに、緊急利下げは、
リーマン時、2008年10月以来の久々のことです。
市場のおねだりは、ひとまず、満たされたかのように見えましたが、
しかし、どうやら、まだ次のおねだりに続いているようです。
債券価格はさらに上昇し、市場金利は下落。
やはり、おねだりは継続してます。
3月FOMCに再度 0.75%利下げ(70%の確率) 、
さらに1.0%利下げ(30%確率)の追加利下げが起こる
との市場コンセンサスになっていました(3月9日正午時点)。
この間の動きを見てみましょう
ここでは、米金利を10年債の長期金利で持ってきています。
10年ものの金利(つまり10年債の利回り)が1%を下回るのは、
理性的な状況においては、基本的に考えられないことです。
ドル円は急降下(円高)、日本株も大きく下落し2万円を割り込みました。
3月9日は、出来高も少ないので、
現時点でセリングクライマックスを迎えたとはいえません。
こういう時には、相場は合理的な動きをしないので、
それをファンダメンタルで読むことはできません。
では、どうするか?
過去の経験で探るしかありませんね。
私は、2018年12月の安値 18,525円
(2016年6月安値から今年1月高値までのフィボナッチ返し61.8%)と、
PER12倍の水準19,480円の間でふみとどまることができれば、
”良し”と考えています。
ちなみに、今後の予定は以下のようになっています。
基本的に、2日目の午後2時(米国東部標準時間)に声明が出されます。
3月17-18日 :18日米東部夏時間午後2時に声明発表
4月28-29日 :29日米東部夏時間午後2時声明発表
6月9-10日 :10日米東部夏時間午後2時に声明発表
7月28-29日 :29日米東部夏時間午後2時に声明発表
9月15-16日 :16日米東部夏時間午後2時に声明発表
11月4-5日 :5日米東部標準時間午後2時に声明発表
12月15-16日 :16日米東部標準時間午後2時に声明発表
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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