コロナショックに弱気になる必要はない

 

 

年に数回は大幅な下落はあり得る

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

先週末(2020/2/21)から今週(2020/2/25)にかけて、
株式市場は、コロナウィルスの拡大に歯止めがかからない事を懸念して、
世界的に下落してきました。

 

 

21日、アメリカでは、世界経済が悪化するという懸念から
2月の米総合PMI(購買担当者指数,IHS発表)は大きく低下しましたし、
24日のNYダウは1031ドル安(-3.1%)でした。

 

 

「急いで損切りしないと!」

 

 

と思われた方もいらっしゃるでしょうが、
慌てないでください

 

 

まずは現状を確認してみましょう。

 

25日日経平均は、終わり値ベースで 3.34%下落しました。

 

 

過去、これよりひどい下げになった日数を数えてみると、
合計で189日ありました。

 

昨日までの営業日19,289日ありますので、

 

確率を計算すると、

 

189/19289 = 0.98%

 

です。

 

これは、102回に1度は起こる事になります。

 

 

だいたい、年に2.5回

 

実は1年のうちに何度かは起こっている事なんです。

 

少しは気持ちを落ち着けていただけましたでしょうか?

 

 

あらためて、米国株式を確認してみます。

 

 

 

SP500は、年初来安値を特別割り込んではいません。

 

NYダウは、一見すると今回の件で大きく下げましたが、
別の理由も明らかに関与しています。

 

それは、寄与率が大きい”ユナイテッドヘルス”の下落が関与しています

 

ユナイテッドヘルスは160ドルも下落しており
NYダウの下落に大きく関与しているのです。

 

 

民主党候補のサンダース上院議員は、”国民皆保険”を掲げています。
民主党らしい政策です。

 

それゆえ、ヘルスケア製品と医療保険サービスを
個人に提供するこの会社の株式が下落したというわけです。

 

だって、国家がそんなサービスをはじめたら、
民間なんてひとたまりもありません。

 

 

つまり、サンダース上院議員リスクといえましょうが、
現時点で懸念すべきリスクではありません。

 

 

ただし、1点だけ言えるのは、

 

サンダース候補 好調 → (アメリカ)株安

 

となることです。

 

 

現在の相場は、世界的に、”不況下の株高”です。

 

不況への突入危機は既に既知であり、
皆、そんな事を百も承知で株高の中、トレードをしているのです。

 

これは、完全なる金融相場を意味します。

 

 

つまり、景気ではなく、
中央銀行による金融政策が株価を決めているわけです。

 

 

少なくとも米国株には、弱気になる必要はないと思います。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚