「金利が上昇する理由」を知らない人は読んで下さい

 

 

相場はどのような時に、どういう方向に動くのか?

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

前回、金利債券についてそれぞれお話ししました。

 

相場を読む力「金利」と「債券市場の成り立ち」

 

 

さて、今回の記事では
「それらの関係性」についてお伝えしたいと思います。

 

ご存知の方も多いでしょうが、
日本では「日本相互証券」という会社が
銀行や証券会社同士の取引を売買仲介しています。

 

そして、日本相互証券は、債券価格をロイターに提供しています。

 

 

財務省もその取引データをもとに
国債の金利を半年複利に直して計算しています。

 

これは、HPで公表されていますね。

 

・国債金利情報:財務省

 

 

ちなみに業界では相互証券のことをブローカーのブローカー…

 

すなわち、「BB」と呼んでいます。

 

※今後の記事内で、BBという言葉が出てきたときは
 「相互証券」のことだと思ってください

 

 

債権価格が下がると金利は上昇し、債券価格が上がると金利は下がります。

 

これが、金利が変動する仕組みです。

 

 

この仕組みは、前回の記事でもお話しした通りですが、

 

ある債券を99万円で買い、
この債券が99万円から98万円に値下がったとします。

 

これが1.01%の金利である場合、

 

「2/98=2.04%」

 

に金利が上がることからも、
この仕組みが理解できると思います。

 

 

さらに、前回の記事の続きになりますが、
金利で最もよく使われる期間は

 

・短期金利
・長期金利

 

です。

 

 

この金利の期間は、債券の残存期間と一致しています。

 

本来の標準的な先進国の世界ではインフレがあるので、
その分を見越して、長期金利は短期金利より大きくなります。

 

これを、『純イールド』と呼びます。
※イールド(yield)とは、債券用語で利回りのことです

 

 

また、横軸に債券の残存期間に応じて
1か月、1年、10年、30年…とメモリをとり、

 

縦軸に金利をとると、右上がりになります。

 

これを、「イールドカーブ」と呼びます。

 

 

いずれにしても、金利がもたらす原理を知り
これを理解しておくと、相場を読む際に非常に便利です。

 

金利が動くと為替が動きます。

 

商品価格が動き、株式市場も動きます。

 

 

我々(トレーダー)は相場に対峙するのですから、

 

「相場はどのような時に、どういう方向に動くのか?」

 

その理由や原理とともに抑えておきたいものです。

 

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚