年金だけで生活できるか不安はありませんか?

 

 

イレギュラーさえなければ、“平均的”に問題ない

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

みなさん、
自分の家計を詳しく分析したことはありますか?

 

家計簿をつけていない人は、
まず家計簿をつけることから始まるでしょう。

 

 

ひと昔前であれば、
家計簿は主婦向き雑誌の年末の付録に必ずついていたものでした。
(今の若い人はピンとこないかもしれません…苦笑)

 

 

しかし、紙に鉛筆で記録する方法だと、
分析が上手にできないのが難点です。

 

ですが最近は、いろいろな家計簿アプリ無料で使えます。

 

ですので、紙の媒体ではなく、
アプリで家計簿を付けている方も多いかと思います。

 

一度データ化してしまえば、いろいろなことが分析できます。

 

 

例えば、
食費や電気代などのレギュラーな支出の年間の金額、
また、月別の金額などは、
「季節的要因での変化」がわかります。

 

 

こうした分析を通じ、年間という単位は、

 

「おおむね安定的に見積もることができる数字」

 

であることがわかると思います。

 

 

何も毎月の支出ではなくても、
損保や固定資産税など、年に一度の支出もあります。

 

こういった情報も、
家計簿にしっかり記録しておかないといけませんね。

 

 

また、車を所有する人であれば、
2年に1回の車検コストも見積もって確保しておく必要があります。

 

こうしたコストを1年間で見積もると、
現在の生活水準を保った時の「必要な収入」がわかってくると思います。

 

 

このコストは、まったく人それぞれですので、
モデル的な数値で考えてみましょう。

 

総務省のHPでは、
2018年の調査結果が詳しくデータ化されています。

 

統計局ホームページ/家計調査報告 ―月・四半期・年―

 

 

これによると、消費支出は、
287,315円(2018年、2人以上の世帯平均)。

 

 

この消費支出には、

 

・食料
・住居
・光熱費
・保険医療
・交通費
・教育
・その他

 

の、いわゆる「毎月の生活費」は一通り入った数字となっています。

 

 

もし、今の平均的生活を、老後も続けるとなれば

 

“月額平均、29万弱の収入”

 

安定的に確保しておくことが必要となります。

 

年間だと約345万円必要ということですね。

 

 

これに対して、世帯収入は、平均558,718円でした。

 

この数字だけでみれば、家計は黒字ですね。

 

 

一方、公的年金の平均支給額は(厚生労働省HPによると)、
モデル世帯では、

 

 老齢基礎年金1か月64,941円
 老齢年金は221,277円

 

=合計 286,218円

 

ということになります。

 

 

おや?

 

支出 287,315円
収入 286,218円

 

この場合、支出と収入は、ほぼ「≒」。

 

何とか、トントンで生活が成り立つことがわかります。

 

この結果から、“平均的”には、
年金で、案外やっていけることがわかります。

 

※ただし、修繕や大病など、臨時の支出分だけは、
 あらかじめ貯蓄して備える必要がありそうです

 

 

現在、家計簿をつけていないという方。

 

ぜひ、家計簿をつけて、ご自身の生活レベルで
こうした計算をしてみることをお勧めします。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚