2020年の相場の見通し
2020年は5-6月が株価のピーク
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
今回は2020年の世界経済および相場の見通しについて
お伝えしたいと思います。
こちらの記事では、2019年の相場をサラッと振り返っていますので、
ご覧になられてない方は、ご参考にどうぞ。
まずは、IMFが発表している世界経済の見通しを見ておきます。
世界全体では、2019年は、3.0%でした。
実は、2019年は、当初3.7%でしたが米中貿易戦争の影響もあって、
下方修正されて3.0%になっていました。
2019年の3.0%成長は、リーマンショック時の3.0%以来の低い値でした。
2020年は2020年は3.4%と、1割以上良くなります。
しかし、これは世界全体の話です。
先進国だけをみると、良くありません。
先進国最高の経済成長をしている米国は成長が鈍くなっています。
日本は2019年は0.9%の伸びでした。2020年は0.5%と、成長ほぼありません。
(グラフでは記載していませんが2018年は+0.8%でした),
ユーロ圏は回復します。とはいえ、米国には及ばず、力弱い回復といえます。
(上記成長率は、全てIMFの見通しの数値をもとにしています)
つぎに、昨年9月以降の株価を上げた最大の立役者、
FRBの利下げの可能性を見ます。
再度利下げが行われる可能性が高ければ、米株高、ドル安になります。
シカゴ市場(CME)の、12月26日時点でのFED watcherです。
これは、金利先物市場から計算される、政策金利の現状維持の確率で、
70%以上でかなり高い確率で現状維持される、とされます。
1月29の利下げはなし (政策金利の市場織込み度は 96.7%)
7月29まで利下げなし (政策金利の市場織込み度は 70.1%)
であり、2020年前半は利下げは行われないものとみられています。
(FRD watch より)
この感じだと、しばらくは、株も為替も、
上がりもせず、下がりもせずという感じでだらだらと進むようにも見えます。
ここからは、社会事象を合わせて、経験則での展開をします。
まず、3月3日にスーパーチューズデイがあります。
共和党トランプ大統領の民主党からの敵対候補が誰か?
ということが見えてきます。
ここまでは、株式はゆっくりとした上り坂になります。
同時に円もゆっくりとした円安に向かいます。
民主党候補は、まれにみる小粒揃いで、(小粒の)誰が候補になっても
「トランプに食いつぶされるだけ」(民主党 ブルーバーグ候補)です。
その後、あっと驚く展開になったら、そして、ならなくても、
株は一定の上昇をはじめるでしょう。
(たとえばブルンバーグ本人も候補者なので、対トランプ対策としてはおもしろい)
その上昇は、5月後半まで続くとみます。
5月後半は、企業の2020年度 の事業計画が全て明確になります。
その時に、利益計画も明らかになるので、2020年期のEPSがわかります。
おそらく、その時のEPSは、2019年より大きな数字です。
そうすると、また上がり始める。
なお、大統領選挙の年は、あがる、だの、さがる、だの、
いろいろな事例を調べては今年もそうなると風潮する動きが、毎回起こります。
多くの場合、その調べてきたジンクスは当たりません。
それもまた、過去を調べてもどうせ当たらない、
という最強ジンクスが存在しているためでしょう。
相場の話を続けましょう。
6月末日に、カード、◯◯payなど
オンライン決済の5%割引予算が終わりを告げます。
その6月に入った段階で、TV番組などで、いまのうちに買おう、
という特集や宣伝が入る事でしょう。
6月まで買いだめや7月以降買い控えは当然に発生します。
そんな、こんなで、おそらく、株価は、5-6月に2020年のピークを迎えます。
25,000円を超え、26,000円に届かない程度まで上がる。
この時のドル円レートは、112~113円。
そのまま、株価とドル円レートを維持しながら、東京オリンピックを迎えます。
もし、テロなどがあれば、株価は大きく下げる事でしょう。
なにもなくても、もはや株は上がる勢いはなくなっているので、上がりません。
この間、日経平均で2,000円~2,500円程度の幅で上下はあると思います。
あくまでもイメージですが、このような感じを考えています。
黒が方向性、実際は上下するので青の線です。
それ以降も、予想するのは簡単ですが、
今から何を予想しても、どうせ当たらないと思いますので、
この辺にしておきましょう。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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