【ロスカットの注意点】知らないでは済まされません

 

 

損を受け入れ、コントロールする

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

今年も11月になりました。

 

11月第3木曜日はボージョレヌーボー解禁日。

 

飛行機便なので割高な気がしつつも、
私は、つい乗せられて毎年買ってしまいます。笑

 

毎年思いますが、この銘柄はいつも過大評価がされているなぁと。

 

よく言えば新鮮な味、悪く言えばいつもと同じ味。

 

しかし、をした気持ちにはなりません。

 

その理由はどこかに満足感があるからなのでしょうし、
ワインに限らず、“満足感”という要素は商品を購入する上でとても重要な要素です。

 

 

さて、損といえば、株の損失は実に「損をした気分」になりますね。

 

ということで、今日は「損」について掘り下げてみます。

 

株式投資、日経225、FXなど様々な金融商品がありますが、
ジャンル関係なく、トレードに勝率100%というのはあり得ません。

 

どこかで、“必ず”損もするものです。

 

ですから、トレードで成功するために必要な心構えとして
「損を受け入れ損をコントロールすること」を覚えておきましょう。

 

トレードで大切なのは、「損をしない事」という人もいますが、
それでは曖昧過ぎますし、教えとして明確ではありません。

 

正確には、損を受け入れること、そしてそれをコントロールすることなのです。
(もちろん、勝率を上げることは最重要ですが、今回は触れません)

 

トレードで成果を上げるには、まずは損失を大きくしないことが重要。

 

特に、1回のトレードで「大きな損」をさせてしまってはいけません。

 

 

たとえば、1回15%損するとしましょう。

 

100が100×0.85=85になるため、
次(2回目)は“85”からのスタートになります。

 

2回続けて失敗すると: 85×0.85 =72.3 です。

 

3回続けて失敗すると: 72.3×0.85=61.4 になります。

 

つまり、、、

 

元本の4割近くを失うことになるのです。

 

 

もし、1000万円運用していると、
3回の失敗で、資金は「614万円」になります。

 

これは非常に厳しい数字です。

 

 

そして、新しい元本614万円を、昔の元本1000万円に戻すなら
『1000÷614=1.63』となります。

 

実に、“63%”も稼がないといけません

 

それだけ稼いで、やっと昔の元本に戻るだけ…
精神的なきつさも相当なものでしょう。

 

 

 

では、どのくらい損してきたら売りを意識すればいいか?

 

どのくらいの損で、売りを意識すると良いか…
これは、人によります。

 

投資資金の規模、目的、投資期間、ベテランか初心者か…
によっても、その基準は大きく異なってきます。

 

 

しかし、それでは答えが見えないので、

 

「個人投資家、初中級、運用資金1000万円」

 

という前提で、模範的な回答を考えてみたいと思います。

 

この場合の答えは、ズバリ、
「1回のトレードの損失5%以内」
だと思います。(多い人でも10%以内

 

 

1回の損失が5%であれば、4回連続損しても
『100×.95×.95×.95=85.7%』です。

 

つまり、1000万円が857万円に減ることになります。

 

新しい元本857を、これを1000万円に戻すためには、

 

『1000÷857=1.17』

 

たった、”17%”稼げば元に戻ります。

 

うまくいけば、1回の勝ちで挽回できるわけです。

 

この程度であれば、前回までの失敗したやり方を反省し、
これからのトレードへ向けて新しい挑戦をする気になるでしょう。

 

 

ちなみに、1回10%の損失で、3回連続して失敗すると
1000万円は「729万円」になります。

 

この場合、元本回復まで
『1000÷729=37.2%』稼ぐ必要があります。

 

このくらいまでの負けが許容範囲であり、今後も気力が続く限界と想像します。

 

 

こうした損切売りは、“機械的に判断する”に限ります。

 

ただ、「思い入れ = 思い込み」で損が拡大することもあります。

 

ですから、気持ちで左右されないように、
あらかじめ決めたルールを破ることなく、
機械的に判断するのがベストといえるでしょう。

 

 

また、今回説明したロスカットの考え方は、
『マネーマネジメント』と呼ばれているノウハウで、とても重要です。

 

大袈裟に聞こえるかもしれませんが、
これができている人と、できない人では、
継続的な成果が、断然違ってくるのです。

 

 

株は、まずは「買い」から入りますから、「買い」重点があるのは当然。

 

良い銘柄さえ選べば、必ずをします。

 

 

しかし、失敗を失敗と“機械的に認識”し、それを上手に処理することもまた、
「明日のトレードのために」必要なメンタル管理なのです。

 

とにもかくにも、明日があること。

 

それが、投資で成功するための“秘訣”と言っていいでしょう。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚