ファンダ・テクニカルを超える「第3」の分析手法

 

 

投資分析の手法~マナー(1)  分析アプローチ

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

 

さて、本日は、私の分析手法についてお話しようと思います。

 

変に構えることのないように言っておきますが、特別難しい話ではないので、
初心者の方も中級以上の方も軽い気持ちで目を通してみてくださいね。笑

 

 

それでは早速解説していきたいと思います。

 

 

「何か」に投資するということは、

 

『自分のお金をしばらく、その「何か」にゆだねる』

 

というこになりますね。

 

 

あなたが、その「何か」に、自分のお金をゆだねる時…

 

つまり、投資という行為をする時、

 

「しばらく」という時間感覚も、〇年とか、△ヵ月とか、はっきりした数字として
意識されていることでしょう。

 

 

さて、ここで1つ問題提起したいと思います。

 

そもそも、その「何か」に対し投資することを決めたのは、なぜでしょうか?

 

ここでは、その「何か」を「株式」に当てはめて考えてみたいと思います。

 

 

あなたが株式に投資をするとき、
いろいろな要素で判断(債券とか投資信託等ではなく)し、
『株式』と決めたはずです。

 

要素とは、たとえば、

 

■換金性
■市場の透明性
■成長性

 

…などがありますね。

 

 

次に、銘柄を選択する際には、

 

■投資先企業の知名度
■ニュースで見てひらめいた
■〇〇さんにすすめられた
■自社株である

 

などなど、決める理由は様々でしょう。

 

 

さらに、その他に、自分で分析した、あるいは、信頼できる筋の分析者が分析した、
という理由もあると思います。

 

昔から、そういった分析手法は、大きく2つに分けられると考えています。

 

言うまでもなく、どちらの手法も、「割安か?」、「割高か?」を見極めるものです。

 

 

 

1つ目の分析手法【テクニカル分析】

 

一言でいうとテクニカル分析とは、「チャート分析」のことですね。

 

この手法は人気があり、わかりやすい分析です。

 

 

それだけに、いろいろな分析手法が確立されており、
オンライン証券のサービスでも、各種多様なチャートが描けるようになっています。

 

エクセルで誰でもできるため、独自に、「あっ!と驚く発見」をした
という人もいますし、

 

“神のように当てた”

 

というラッキーな達人もいますね。

 

 

そして、このテクニカル分析手法は、以下の2つの条件を前提としています。

 

 

【前提条件】
①過去のパターンが、今も将来も繰り返される、という事
②分析に必要な全ての情報は過去の株価に織り込まれており、
 それだけで、将来を予想できるという事

 

 

こうした難しい前提条件を持つため、問題点もあります。

 

それは、予想精度がとりずらいことに加え、分析する人によって結果が異なることです。

 

逆に良さは、手軽に誰にでも、「いつ」、「いくらに」到達するかを
予想することが可能である事です。

 

 

 

2つ目の分析手法【ファンダメンタル分析】

 

企業の利益を予想し、その利益水準を財務指標を元に比較します。

 

これを、ファンダメンタル分析と言います。

 

 

比較する相手は、全上場企業・同業他社・海外ライバル、などなど。

 

これもオンライン証券のサービスにありますが、
昨年度の利益をベースに、分析するものがほとんどです。

 

今期の利益を正確に予想することは、普通の人には、とてもできません。

 

ですから、証券会社には専門のプロアナリストがいて、分析を担当します。

 

 

その分析は、

 

■企業の経営スタンス
■社会への貢献
■技術の評価
■社風

 

といった項目にはじまりさらに突っ込んだ内容にも触れることがあります。

 

そのため、この手法は、別名「ミクロ分析」といいます。

 

プロ投資家は、テクニカル分析よりもファンダメンタル分析を信頼して
投資判断を行います。

 

 

例としては、

 

 N証券がソニーの評価を上げる
 ↓
 市場が反応
 ↓
 ソニーの株価が上がる

 

ということが起こります。

 

 

ファンダメンタル分析による、「いくらに」なる、という予想は、
非常に高い精度で出ます。

 

しかし、問題点は、

 

『いつ』

 

という情報がないことでしょう。

 

 

また、もっと大きな問題として、プロアナリストの情報は、
プロ投資家といわれる、いわゆる、機関投資家だけが入手できるものであり
個人投資家である、あなたには入手できないということです。

 

このように、テクニカル分析、ファンダメンタル分析は、それぞれ一長一短です。

 

そして、もうひとつ。3つ目の分析手法があります。

 

 

 

3つ目の分析手法【クォンツ分析】

 

テクニカル分析、ファンダメンタル分析に次ぐ3つ目の分析手法は
「クォンツ分析」というものです。

 

耳なじみがない人もいるかもしれませんが、これは数値解析を元に行う分析手法です。

 

 

最近ではビッグデータ解析や、人工知能を用いたものが出てきています。

 

私は、そうした技術を用いて、

 

・テクニカル分析の「いつ」という情報
・ファンダメンタル分析の「いくらになる」という情報

 

これらの2つの情報を、確率で説明することに成功しました。

 

 

これについては、話が長くなってしまいますので次の機会にふれたいと思います。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚