日本の株価をPEから見ていく
直近の推移から分析
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
東証上場企業の3月決算発表ラッシュが終わりました。
決算発表は、2021年度の利益の発表の場でもあり、
そして、2022年度の会社予想が出てくる場でもあります。
5月16日の時点では、日経平均指数の予想一株当たり利益
(日経平均を一つの会社と見立てた2022年度の一株当たり利益予想)は
2100円弱というところです。
この利益水準は、かなり高い値です。
株価= 買いたい気持ち(PE) * 利益 (EPS)
で分解できますので、
PEは、株価をEPSで割って求めます。
過去1年のPEの推移を株価と合わせて見ておきましょう。
5月16日の日経平均のPEは12.78倍です。
5月12日に、直前では最も下げていますが、この時、
日経平均は25749円、PEは 12.3倍でした。
(右側の点線赤丸)
ここで底を示して、今の上昇相場になっています。
さて、日経平均のPEは、過去最も低かったのは
2020年3月16日の10.6倍でした。
新型コロナウィルスの正体もわからず、ただただうろたえていたのが
そのまま相場の弱気になりました。
この時は、さすがに10倍台まで下がったのですが、
多くの場合、PEが11倍台に入ると、ほぼ、
底を確認したシグナルとなって上昇に転じます。
実際、今年3月8-9日、PEが11倍台に下がりましたが、
その水準を底として上げました。
日経平均(以下、全て引け値ベース)が24790円まで下がった時です。
当時は、ウクライナ戦争が始まった時期で、
相場も暗い雰囲気でした。
その中、3月8-9に底をつき、3月24日には28110円まで戻しました。
(チャート左の点線赤丸)
今も、戦争は続いていますが、
当時よりは相場の雰囲気も良いはずですね。
もう日経平均は、底をついて、上昇に転じていると見るならば、
3月よりは大分相場の雰囲気も良く、天気は晴れている感があります。
今回は、PEが11倍台にまで下がらずに反発しました。
今後も、いろいろな悪材料が出てくると思いますが、
新年度の業績が見えてきた今、日本の株式相場は、
なかなか良い状況になりつつあると思います。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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