日銀激変の3・4月の行動分析
うってかわって
問題 「うってかわって」を使って、例文を書け。
良い子の答え
午前はどしゃぶりも、午後はうってかわって快晴になった。
悪い子の答え
彼はクスリをうってかわってしまった
これは、私が学生時代に流行った言葉の遊びの一つです。
今回は、日銀はうってかわって、の話をします。
3月19日に政策決定会合があり、日銀はETFの購入として、
それまで日経平均型も購入していたのを変更し、
TOPIX型のみとする事を発表しました。
その影響で、TOPIXはそうでもありませんでしたが、日経平均は大きく下げました。
これは、つい最近のことですから、記憶していると思います。
しかし、あっという間に、相場は戻ってきました。
推移をみてみましょう
NT倍率も上がってきて、3月19日よりもむしろ日経平均が(TOPIXより)
余計に上がってきたこともわかります。
(注 NT倍率は、NK225÷TOPIXで、
値が上がるほどNK225が上がりすぎ、値が下がるほどTOPIXが上がりすぎ)
さて、3月19日以降も、日銀は毎日、ETFを購入を続けてきました。
しかも、3月だけで3回も、大型の投資をしています
3/22 513億円
3/24 713億円
3/30 513億円
日経平均を、3月は、まだ買っていたのですね。
ところが、この4月に入ると、うってかわって、
日経平均どころか、TOPICにも投資をしなくなりました。
2016年3月31日以降、毎日行っていた株式投資を、停止したのです。
今まで、毎日最低12億円買い続けたETFも、購入しなくなりました。
2011年以降、日銀が1日数百億円もの資金で買い支えた‘出動’を
調べてみると、面白いことが浮かび上がります。
相場が下落すると、’出動’するのですが、その時の下落率を調べるとこうなります。
2021年1月までは、相場が 0.7%下落すると出動があったのですが、
それ以降は、出動するときの基準が厳しくなり、2%超えて下落しないと出動がなくなりました。
2%は、日経平均でいうと600円に相当します。
そして、ついに4月、出動が期待できなくなった感があります。
もし、出動基準を3%に引き上げたとすると、日経平均で900円に相当します。
今後、あまり買い支えは期待できないのですが、
それでも相場は4月に入り、上がり続けています。
それだけ、買いのエネルギーが強いという事になります。
このエネルギーは、しばらく続くでしょう。
この流れには、乗る、必要がありますね。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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