FOMCの前に

今週末の3つの注目ニュース

 

3/16-17の日程で、FOMCがあります。

 

昨年暮れから、特に米国金利の上昇が加速度を増しています。
そのおかげで株式市場は混乱して大きく一度下落をしたのが2月24日。

 

特に金利上昇の影響を受けたのはNASDAQでした。

 

NYダウは比較的大きな会社が主体なので、金利が多少動いても問題ないのです。
むしろ、景気敏感株として、景気の行く末を見ながら市場が動いている市場です。

 

NASDAQは成長株が主体で、金利の影響が大きく、
3月半ばまで、NYダウと対照的な動きをすることもありました。
ハイテク成長株主体の市場ですから、金利が少し上がるとお金が逃げてゆくのです。

 

いずれにしても、株式市場は金利次第で‘投資する気力’が上がりも下がりもします。

 

米国金利を決定するのは、FOMCですから、今回はかなり注目されます。

 

FOMCは、FRB理事全員と5名の地区連銀総裁がメンバーであり、意思決定をします。

 

FRBは、7名の理事で構成されます。
理事は14年任期,議長/副議長は4年任期で、全て大統領が任命します。

 

現在2名が空席で5名となっています。
5名のうち共和党が4名いるので、近々就かされるであろう2名は民主党員から任命されるでしょう。

 

(注)連邦準備銀行(地区連銀)は、全米で12あり、ドル紙幣の発行を行います。

 

さて、今回のFOMCでは経済見通しがなされます。
2021年のGDP見通しが良い方向に予想されるならば、
金利の上昇が進むことになります。

 

金利の上昇は、経済が健全になっている証でもあるので、良い事なのですが、
その予想されるさらなる金利上昇に対してパウエル議長がどう発言するか

 

これは注目です。
卒なくこなせば、市場は混乱なくイベント通過で株価は上昇、
市場の認識とギャップがあるような発言をするならば、金利は上昇、株価は下落します。

 

3/18-19は、日本でも政策決定会合が開催されます。

 

今回は、金融政策の点検の結果が発表されます。
これだけ株価が上がったこの先、ETFの買い入れをどうするのか
という点が最大の焦点ですが、長期金利の変動幅や短期金利との乖離に関するトピックにも注目です。

 

また、金融政策ではありませんが、3/21に緊急事態宣言が解除されるか否かの意思決定
なされる方向ともニュースされています。

 

この週末は、見逃せませんね。

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚