バイデン新体制での経済法案の影響

先日の経済法案後の株価の動き

 

3月6日昼、米国上院は1兆9000億ドルの経済対策法案を、
民主党議員のみで可決しました。

 

賛成50、反対49.共和党のサリバン議員が親族の葬儀という理由で
採決を欠席したので、それで通過したものです。

 

実際は、仮に50:50になったところで、上院議長はハリス副大統領が兼ねており、
いずれにしても可決は見えていたものでしたが、上院のマコネル院内総務(共和党トップ)は、
これほど規模の大きな法案を場当たり的に可決したことに対して批判しています。

 

今回は、上院は下院の法案に修正を加えた法案を可決したものでした。
再び下院は、その修正法案を可決しないと議会を通過できません。

 

その再決議は、3月10日に行い、可決されました。
下院では賛成220,反対211で、民主党議員の離反が1名ありました。
共和党は、上院下院を通して離反した議員はいませんでした。

 

この経緯に沿って、株価が見事に反映されたことは、チャートを見るとよくわかります。

 

 

ほぼ全国民に1400ドルを直接給付するバラマキの法案でもありました。

 

当然、株価は上がるわけですね。

 

同じ時間軸で、米国金利を見ておきましょう。

 

 

やはり上昇しています。

 

期待先行ではありますが、経済が良くなってゆくことを、
国債市場も評価したものと見ることができます。

 

この金利と、ドル円レートを合わせてみると、こうなります。

 

 

ほぼピッタリ一致しますね。
ドル円レートは、今年に入り、米金利だけを見ていれば
きれいに予想できるように素直に動いています。

 

バイデン大統領は、この後にも、まだまだ圧倒的な予算を伴う法案を考えています。

 

ここしばらくは、相場を占う観点からも、目を離すことができません。

 

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金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚