リスクの定義と暴落時の対処法


 

リスクは変動率か額なのか

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

多くの人が間違いやすいのがリスクというものです。

 

 

A リスクは変動率です。

 

長期では変動率は小さくなるため、リスクは小さくなります。
つまり、リスクは、長期投資では低くなります。

 

長い目で見ると変動しながらも上昇し儲かる可能性が高い。
短期と限定する投資の場合、変動時期と投資タイミングが合致すると損しやすい。
しかし、長い事投資を続ける限り、そうした変動が均されてトータルでは儲かりやすい。

 

これは、ファイナンスを学んだ人全員が理解しているはずの基本です。

 

 

 

一方、
B 損失を確率や比率ではなく、額として定義することもできます。
損失額が重要なのである、という主張は理解できるので、これを考えると、

 

 

1000万円投資して、100万円損するケースが(一瞬でも)発生する確率

 

とか、

 

1000万円投資して、(ある瞬間)5%の確率で失うかもしれない損失額

 

などという表現で損することです。

 

2020年の3月17-19日のような相場が起きる現実を考えると、
この考え方はぱっと聞くと説得力があるようにも聞こえます。

 

これは、多くの人が間違える、ロジックのミステリー、

 

じゃなく

 

ミステイクです。

 

 

こんな感じのやりとりになるでしょうか。

 

確かに、暴落した瞬間10%程度の資金は吹っ飛ぶでしょう。
– はい。でも、瞬間の評価損であって、確定損ではないよね?

 

暴落した時に、FXや先物取引は、追証をもとめられて、
支払いができないと損は確定するでしょ。
– はい。先物や証拠金取引の場合は、そうした暴落は定期的に起こることを
あらかじめ想定できる人が、余裕をもった証拠金計算をして行うものですよね?

 

暴落に1度でも遭遇する可能性は、長期投資であればあるほど、増えるでしょう。
– はい。でも、長期で上げた評価益の一部が失うだけですよ。
しかも、またしばらくすると戻すのでは?

 

 

そもそも、瞬間の損の最大下落の一瞬に、全ての資金の損切を、一気にする人はいるのでしょうか?

 

する、という人は金融リテラシーを磨きなおす必要があります。
過去の大暴落をみると、下落して、もとに戻らなかったことは一度もありません。

 

 

どちらかというと、あっという間に戻るのです。

 

わざわざ、大暴落した最悪の瞬間に、ノコノコ売らなければよいのです。

 

 

暴落時に、あなたのすることは、

 

「何もしない」

 

それだけです。

 

 

ただし、一度でも暴落が起こり、瞬間でもxx円まで下がると大損をする仕組債とか、

 

一瞬でも下落した瞬間に損が確定するオプション商品のような商品をお持ちであれば、

 

それは、一般的商品ではないので、今回の話とは無縁です。

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚