コロナ実証実験で学ぶ良い投資モデルの特徴とは

様々な事例の教訓

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

横浜スタジアムの球場でプロ野球を行い、
密を3段階のパターン(50%/80%/100%)でつくり、
最終的には満席まで入れて、様子を見る検証がありました。

実証実験です。

 

厚生労働省の接触確認アプリ’ココア’を使い、
自治体、ITベンダー(NEC,KDDI,LINE)が参加し、
スパコン富岳まで使い、マスク着用率、人の流れ、混雑状況を調べます。

 

実際には、肩透かしで、チケットの割引が少なかったからか、80%は失敗しました。
50%しか人が埋まらなかったようです。

 

詰めが甘いですね。

 

こうした実証実験を行うには、事前に周到に決めた前提となる条件を必ず満たして行う必要があります。
そうでなければ、すべてオジャンです。
チケットが余ったのであれば、タダで配ってでも、条件通りに必ず席を埋めることを徹底しないと、ダメです。

 

オリンピックを満席にして大丈夫、と言い切るためには、こうしたことを、
あらゆる条件を詰めて、何度か繰り返す必要があります。

 

これは、投資モデルの開発と似ています。

 

投資モデルというのは、その手法で、「あらゆる相場の状況」でバックテスティングし、
結果を検証して役に立つ事を実証して世に出ます。

 

しかし、世に出す前に、必ず実際のライブ相場でフォワードテストし、
本当に役に立った、ということを証明して、初めて世に出すことが出来るのです。

 

それを行わないで世に出る投資モデルの方が、圧倒的に数が多いのですが、
手を抜いた投資モデルは、必ず失敗します。

 

ディズニーの映画、スリーシンフォニーの第一話、三匹の子豚は有名だと思います。

 

ブーという兄豚は、ワラであっという間に家を作ります。
雨風にも弱く、もろい。オオカミに簡単に食べられてしまいます。

 

フーという二男豚は、木の枝で家を作ります。
弱い雨風はしのげますが、強い雨風では壊れてしまいます。
やはり、オオカミに食われます。

 

三男ウーは、煉瓦で家を作ります。
なかなか家は完成しませんでしたが、完成した後は、堅牢な造りで、
雨風がどんなに強く吹いてもびくともしません。
逆に屋根から計画通り導いて、囲炉裏で煮てオオカミを食ってしまいます。

 

食うか食われるかという残酷さはともかく、時間をかけて手間をかけないと、
良いものはできない例え
です。

 

家の場合、屋根は雨漏りがしないか、つくってみないとわからないようなクオリティでは、いけませんよね。

 

スポーツ会場の実証実験でも、最終的には、PCR陽性の人をわざと一人入れて、
満席にして、どこまで影響があるのかを、事前の机上数値と実証数字を比較し、
修正することまでを想定したシナリオを描く必要があると思っています。

 

被検者となる参加者には、徹底的なアフターフォローと謝礼が必須です。

 

それでも大丈夫、という、フェイルセーフの検証をしているのか否か、
これは実際問題としてはえらい違いが出ます。

オリンピックの席は満席まで増やすつもりであれば、必須でしょう。

 

実際、クルマも、飛行機も、極限状態でテストを行います。

 

本当に良い投資モデルも、クルマ並みに周到に作っているんです。
だから、そんなに簡単に完成しない
のです。

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚