大統領選からわかる予想を当てる事より当てる方法の重要性

最終コーナーを回った大統領選とブレクジット

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 
米大統領選は、最終コーナーを超え、最後のラストスパートに入りました。
大統領選は毎回興味を持って何度も見てきています。

 

2008年の大統領選の時、民主党のオバマ指名候補の対抗馬は、共和党指名を受けたマケインでした。
マケイン候補は、ジュリアーニ、シュワルツェネッガーという強力な予備選を退け指名を受けています。
キリスト教福音派の信者であったアラスカ州の女性知事サラペイリンを副大統領候補に選定したこともあり、
優勢に進めていましたが、オバマ候補に敗れました。

 

支持率もあてになりません。
誰が調べたのか、どうやって調べたのか、明確ではないし、そもそも、
サンプリングの人気投票ですから、サンプリングできるだけの統計有意な数を、
選挙人登録を行っている人だけを母集団として、満遍なく任意抽出するのは不可能なのです。

 

実は、私、オバマ大統領(初戦)も、トランプ(4年前)も、外しています。
正確な情報が伝わらない分、相場を当てるよりもはるかに難しい事だと思います。

 

二人のうち、どちらかが勝つに決まっています。
が、なかなか当てることができません。

 

俺は当てた、と日本で豪語する人は多いのですが、
当てるだけであれば、確率50%ですから、サルでも当てられます。

 

どのような方法で、毎回当てているのか、が重要なのです。

 

前回(トランプvsヒラリークリントン)を当てたメディア、あるいは予想屋はごくわずかでした。
その予想屋も、その8年前のオバマを当てているかと調べると、外しているのです。

 

サルが二回連続当てる可能性は、(1/2)×(1/2) =25% 。

 

結果だけをみると、多くの予想屋は、偶然当てるサルにも劣る、ということになります。

 

(ちなみにわたしは、政争予想屋ではありませんよ)

 

米国に集中ばかりもしていられません。

 

10月31日は、EU側が定めた離脱協定交渉の最終日です。
本年12月31日に、離脱する際の条件交渉がまとまってもまとまらなくても、英国はEUを離脱します。
そもそも、今まで何度も期限を定めて、そのたびにズルズル伸びて今日まできているのですから、
またズルズル伸ばす可能性も高いでしょう。

 

ブレクジットに関しては、最終コーナーを回っても、どうせまた延長プレイがあり、
コーナーは用意されているのです。もう、延長プレイは数回やっているのですから。

 

しかし、こちらの方は、英国がぷかぷか動いて太平洋に移動するわけでもなく、
離脱した後でも交渉はできるのですから、期限が過ぎたらすべてが終わり、というわけでもありません。

 

なにしろ、英仏100年戦争をした間柄ですからね。

 

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚