現在からアフターコロナまでの経済状況について

IMF世界経済見通しからの分析

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

IMF(国際通貨基金)は、10月11日、世界経済見通しを発表しました。

 

これは今年2回目の改定ですが、成長率予測を修正しています。

 

2020年は、深刻な景気後退の見通しは同じですが、
世界の成長は6月の改定見通しからまた改定され、-5.2%から-4.4%に上方修正されました.

 

理由は、主に先進国に強力な回復兆候があること、となっています。

 

しかし、2021年は逆に下方修正され、+5.2%となっています。

 

GDPとしては、2021年の成長を達成しても、2019年の水準に及びません。

 

雇用の回復には時間がかかり、世界的に学校教育の機会喪失の影響も後遺症を残しそうだ、としています。

 

地域を限定したロックダウン(欧州では、フランスは大都市圏に対し、17日から夜間ロックダウンをします)が広まると、
打撃は大きくなり、また、ワクチン開発の見通しが厳しくなると、下振れになる可能性も合わせて指摘しています。

 

 

2020、2021における主要国の成長率予想をみておきましょう。

 

 

 

日本は、2019年末を100とすると、

 

2018 99.3
2019 100
2020 94.7
2021 96.9

 

となり、2019年はおろか、2018年の水準にも到達しません.

 

2022年に順調に成長するならば、2023年にようやく2018年の水準に戻れそうです。

 

成長率が低いと、元に戻すのに時間がかかりますね。

 

厳しい現実です。

 

しかし、今年の3月の状況を思い返すと、これでも、
これだけ急に回復しようとは、上出来であろう、とも思います。

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚