アメリカ大統領選の行方とマーケットの展望
サムシングブルー
こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。
ブルー(青)というのは、マザーグースの童謡として広がった物語(あるいは詩)で意味がつけられたものです。
マザーグースは、英米で自然発生的に広がったもので、17世紀の大英帝国が7つの海を支配したことから世界に広まりました。
エジソンがロウ菅で世界で初めて録音に成功した時に歌ったメリーさんの羊も、マザーグースの一話です。
マザーグースの一つの詩とされているものに、サムシングフォーというのがあります。
Something old なにか古いもの
Something new なにか新しいもの
Something borrowed なにか借りたもの
Something blue なにか青いもの
blueという色は、
もともと、純潔を意味するもので、聖母マリアのシンボリックカラーとされます。
花嫁は、昔から、結婚式に、このような4つのものを身に着けたり、会場を彩ったりするものです。
大統領選では、米国共和党はレッドをカラーとしています。
民主党のシンボリックカラーはブルーです。
今年は、どうも、ブルーが強いようです。
二回目の大統領討論会は延期(もしくは中止)になりましたが、第一回の討論会では、
かなりひどい内容であったのは誰もがご存じでしょう。
第3回は、22日に予定されています。
それが今月に入って、トランプ大統領がヘイト集団であるプラウドボーイズを非難するどころか、
待機せよ。誰かが反ファシストと左翼をどうにかしないといけない。
と指示を下した発言が問題となってきたのです。
これを受けて、プラウドボーイズは歴史的な出来事である、と歓喜し、
ポートランドでは、トランプ支持を訴え集会をして反対派と衝突したようです。
後ほど、どのような組織か知らなかったと釈明したのですが、
発言したのが討論会でしたから、時すでに遅し、です。
発言すればするほど、支持率が下がるプロセスに入ってきています。
Real Clear Politics によると、10月12日時点では、
下院は民主党優先(現在は民主党が多数)
上院は1議席だけ民主党が多数(現在は共和党が多数)
バイデン指示 51.9% トランプ支持42.1% (9.8%民主党が勝っている)
まだまだ、現職が有利という条件だけは変わっていませんが、
これだけ支持率が離されてしまうと、民主党の完全勝利、の可能性が出てきます。
おそらく、相場もそれを見越してバイデンになったらどうなるか、を織り込みに入ると思います。
本来は、対トランプの減税政策に対するバイデン候補の増税政策が
今までは嫌気されてきたのですが、もはや勝負が見えてきたこともあり、
「バイデンの政策もなかなか良いぞ、
大きな政府は公共投資によって景気刺激があるからね。
8兆ドルもの投資を計画するのだそう。」
という雰囲気が出てきています。
8兆ドルといえば、800兆円以上の凄い規模です。
もちろん1年ではなく、民主党の政策として10年くらいかけて行います。
個別銘柄でも、いろいろな思惑買いが既に進んでいます。
一つだけいえるのは、どちらかは必ず勝つということです。
選挙期間中の下落は買いのチャンス、特に暴落が起きたら直ちに買う、
という準備をして良いかな、と思います。
このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。
では、また次回をお楽しみに!
マーケットの魔術師 奥村尚
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