新型コロナウイルスの世界市場への影響

FX市場における9月以降の各国の状況

 

こんにちは、マーケットの魔術師 奥村尚です。

 

欧州の多くの国では、新型コロナウィルスが猛威を振るっています。

 

イギリス、フランス、スペインでは、一日当たりの新規感染者数は、
第一波より大きくなっていて、経済を正常に戻そうとして規制を緩めると、
すぐにぶり返す、という状況に陥っています。

 

イギリス、フランスの状況をジョンズホプキンス大学のダッシュボードで見てみましょう。
横軸と縦軸のスケールは、なるべく合わせています。
フランスの方が圧倒的に多いことがわかりますね。

 

 

 

イギリスは、これ以上悪化をすると、最悪ロックダウンをする必要に迫られますから、規制を強めました。

 

バーやレストランを22時で終了とする
イベント再開を中止
在宅ワークの徹底
マスク着用の義務と罰金の引き上げ

 

などです。

 

フランスも同じような規制を強めています。
特にマスク着用義務違反に対する罰金は、135ユーロですから、厳しいと言えましょう。

 

この規制は、経済を直撃しています。

 

ドルに対し、ポンドは大きく売られています。

 

 

 

ポンド程ではないですが、ユーロも売られています。
株式市場も、今一つです。
ドイツ(DAX)は、日本(日経平均)と似ていて、現在は年初来の下落は数%です。
悪くありません。
が、英国(FTSE)は20%を超えて下げています。

 

 

では、ドルは強いのかというと、そうではありません。

 

ドルインデックスをみておきましょう。

 

 

ドルも下げていますね。

ユーロに対しては強いのに、おかしいですね。

 

では、円に対してはどうでしょうか。

 

 

円は、ドルに対して特別なにも動いていません。

 

FXは、9月以降、一方的に強い通貨は存在していないんです。

 

この調子だと、世界経済の回復は、今年春頃に期待されていた急回復は確実に無理、
穏やかな回復もままなりません。

 

これは悪い事ですが、良い事も起きています。
その話は、また別の機会にしたいと思います。

 

このブログではみなさんの資産運用のお役に立てる情報として、
金融、為替(FX)関連のマーケット動向や予測なども随時配信していきますので
次回の記事もご期待下さいね。

 

 

では、また次回をお楽しみに!

 

 

マーケットの魔術師 奥村尚